クリーンブースは簡易的に設置可能!基本とクリーンルームとの違い

クリーンブースはクリーンルームよりも簡易的!導入前に知っておきたい基本事項

クリーンブースとは簡単にいうと埃や塵、異物などを排除して一定の清浄度を保つために作られた空間のことです。ブースという名前から、簡易的な設備となります。今回は、導入する前に知っておきたい基本事項やクリーンルームとの違いなどについてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

簡易的なクリーンブースとは?

はてなマークが書かれたハートの雲

そもそもクリーンブースとは、埃や塵、異物などを排除して一定の清浄度を保つために作られた空間のことです。ここでは、クリーンブースを導入する前に知っておきたい基本事項について解説します。

目的

クリーンブースを導入する目的は、埃や塵、異物などを排除して一定の清浄度を保つことです。食品や工業製品などといった製品の品質保持や、汚染防止などに活用されています。

主な導入施設

大学や研究機関、半導体や電子部品などのメーカー、化学製品や食品製造などの検査施設や品質管理など分野は様々です。

現在の用途

クリーンブースはもともと、室内の一部をさらに清浄化する目的で開発されました。ただ現在では、部屋全体に厳格な環境が不要の場合や「作業する箇所だけ対策したい」「なるべくコストを抑えたい」といった目的で使用するケースが増えています。いわば簡易的な清浄設備です。

設備

塩ビシートのようなソフトウォールと、空間の空気を清浄化する機器によって構成されています。ブースの場合は空調設備を設置しないことがほとんどなので空間の空気は循環せず、清浄化空気がワンウェイで通過するだけです。

ブース内の温度が作業に支障が出るほど高くなる場合があるので、作業時には暑さ対策など、十分な注意が必要になります。

仕組み

FFU(ファン・フィルター・ユニット)が天井から空気を吸いこみ、下方へ排出する仕組みが一般的です。ブース内の清浄度を必要に応じてコントロールできますが、精密な温度や湿度管理は難しくなっています。

クリーンルームとクリーンブースの違い

指を指すお医者さん

ここでは、クリーンルームとクリーンブースの違いについてご紹介します。

クリーンルームとは

その名のとおり部屋全体が清浄環境です。部屋の壁には断熱パネルが使用され、そこに空調設備と室内の空気を清浄化する機器を加えたもので構成されています。

クリーンルームは大きくわけて2種類あり、塵や埃などの異物を室内に入れないことを目的としたものと、危険物質を室外に出さないことを目的としたものがありますので知っておきましょう。

塵や埃などの異物を室内に入れないことを目的としたものは、半導体や精密機器、精密印刷、フィルム製作など幅広い分野で利用されます。一方、危険物質を室外に出さないことを目的としたものは医薬品分野や病院、生物研究など危険物質や汚染物質が室外に広がらないことを目的として利用されています。

クリーンルームは、空気を循環させる構造が基本となっているため室内の温度や湿度のコントロールが効率的にできるのはもちろん、室圧のコントロールも可能です。ただしその分建設コストが高く、工期も長くなる傾向にあります。

クリーンブースとの違い

設備や構造、規模が異なります。

構造の違い

部屋や建物を建設する時点で、壁や空調設備などを整備するのと違い、ブースの場合は簡易的な仕切りや換気のための設備もありません。そのため、大々的な工事ができない場合やコストをかけられない場合には、ブースの方が適していると言えます。 また、ブースの場合は空調機能のない清浄化機器を使用することが多いため、温度や湿度の調整はできない点に注意する必要があります。

設備の違い

空調設備が必須であるクリーンルームは、室内の空気を循環でき、温度や湿度に加え室圧もコントロールできます。対してブースの場合、空調設備のないものがほとんどです。

そのためブース内の空気を循環できず、温度や湿度はもちろん室圧をコントロールすることはできません。ただしその分、クリーンルームよりも低コストになっています。

簡易クリーンブースの導入をご検討中の方はお気軽にご相談ください

クリーンブースは簡易的な設備であり、クリーンルームほど厳格な環境を必要としない場合や局所的な作業環境においての空気清浄化が必要な場合などに適しています。ブースを使用すると製品の品質管理体制が万全であることなどを消費者やクライアントにアピールできるのもメリットのひとつです。簡易クリーンブースの導入をご検討中の方は、株式会社QMCまでお気軽にご相談ください。

恒温恒湿の環境設備や空調などに関するお役立ち情報

クリーンブースの導入をお考えの方は株式会社 QMCへ

会社名 株式会社 QMC
住所 〒425-0033 静岡県焼津市小川2712
TEL 054-292-4433(代)
FAX 054-668-9121
創業 平成20年7月30日
代表者 野田 浩一朗
資本金 300万円
製品 高精度恒温空調パッケージ・各種環境測定サービス・専用設計など
URL https://www.qm-consulting.biz/